ビジネス書の感想が「知ってるけど役に立たない」ではヤバいワケ

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多くのサラリーマンの方は、ビジネス書を読みさまざまな知識を得ていると思われますが、ではその知識を生かし、さらに一歩先まで進めているでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、トライ・アンド・エラーの重要性と、その先にある「自己実現の快楽」について解説しています。

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苦難の壁のどちら側?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

私は、質問力や交渉術等のビジネスノウハウの本を多数書いています。10万部に達しているものもあるので、読んでいただいた方も多いと思います。

このようなビジネス書を読む目的は、どのようなものでしょうか。ビジネス書を読んで、「へー。知らなかった」と思うと、知的好奇心が満足します。実は、そこで止まっている人が多数だと思います。そこから、更に、「身につける段階」へと進んでいる人は少数でしょう。

たとえば、質問力の本を読んだとします。新しい知識もあれば、すでに知っている知識もあるでしょう。しかし、知識があるだけでは、日常生活に活かすことはできません。実際に使ってみて、反応を確認し、成功したり、失敗したりすることが必要です。そして、普段の生活の中で、常に質問の仕方を意識していることが必要です。そこまでしないと、質問力を向上させることはできないわけです。

この場合、何らかの成功体験があると、続けやすくなります。しかし、常に成功することはありません。うまく成果が出ないことが続くことも多いでしょう。その時、「やっぱり使えないや」と諦めると、その時点で、質問力の向上がストップします。そして、他の質問力の本に手を出したりします。そして、「ああ、このテクニックはもう知っている。役に立たなかったな」などと思ってしまうのです。

これは、自分が質問力を身につけられなかったことを正当化し、自尊心を守るための思考です。だから、何らかのビジネスノウハウを見つけようとして、ビジネス書を読み、「ああ、知っているよ。でも、役に立たないな」と思ったとしたら、それは、自分の成長を妨害する危険信号だということです。自分が実践していないことを示す信号だからです。

ゲームのように、楽しんでステップアップしていければ楽しいのですが、現実社会は、そうはいきません。何らかの力を身につけるためには、精神的な苦痛を乗り越えていかないといけない、ということです。

実は、そのような苦痛を乗り越えた先には、「自己実現の快楽」があります。他人からの高い評価もあります。そこでは、自己正当化するよりも、はるかに自尊心を満足させることができます。

知識を得た満足で自尊心を満足させ、後は自己正当化で自尊が傷つくのを回避するか、さらにその先に進み、自己実現の快楽を得て十分に自尊心を満足させるか、その間には、高い「苦難の壁」があります。あなたは、苦難の壁のどちら側に立っているでしょうか?

もし、質問力の道に進もうと考えたら、以下の本を参考にしてください。

人生を変える「質問力」の教え』(WAVE出版)

今日は、ここまで。

image by: Shutterstock.com

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